DAZ 3D Studio で作ったオリジナルキャラクターをモーフ化したのですが、使っているモーフにボーンのサイズや位置を変更するものがあると、ポリゴンとボーンがすれることがあります。 今回作ったキャラはベースの Genesis 8 Female より身長が低いため、Morph Loader Pro でモーフ化したときに下記のようにボーンがずれてしまいました。
これを解消するには、Adjust Rigging to Shape を使って調整するか、移植できる元フィギアがある場合は Transfer Rigging でボーン情報を移植します。
Adjust Rigging to Shape でボーンを調整する
手っ取り早く修正するには Adjust Rigging to Shape を使うのが便利です。 フィギアを選択した状態で [ Edit ] → [ Figure ] → [ Rigging ] → [ Adjust Rigging to Shape ] を選択します。
下記のようなウインドウが開くので、Accept を押します。
すると下記のようにシェイプに合わせてボーンが自動調整されます。
Adjust Rigging to Shape については studio128bit さんのブログ「純少女 Take28 Genesis 8 オリジナルキャラ・モーフの作り方【応用編】」も参照してみてください。
しかし今回のキャラは目まわりをけっこういじっているので、Adjust Rigging to Shape の自動調整ではやはりボーンが微妙にずれていて、表情が変わってしまいました。
そこでモーフ化する前のフィギアから、ボーン情報を移植することにしました。
Transfer Rigging でボーン情報を移植
まずはモーフ化する前のフィギアをシーンに読み込んでおきます。 このフィギアはたくさんの市販のモーフや自作モーフからできています。 当然ポリゴンとボーンのズレはありません。 フィギアはシーンの中心 – 座標 0, 0, 0 ( 初期位置 )に配置しておきます。 ポーズや表情ももちろん ZERO 状態にしておきます。 これが移植元のドナーになります。
そして移植先として Genesis 8 Female をシーンに読み込みます。
次に Genesis 8 Female に Moph Loader Pro を使ってフィギアのモーフをあてます。
これで同じポリゴンのフィギアが 2 体重なって表示されている状態になりました。 ただ冒頭で紹介したとおり、モーフをあてた Genesis 8 Female の方はボーンがズレている状態です。 そこでドナーからボーン情報を移植してみます。
Scene ペインでドナーとなるフィギア → 移植先のフィギアという順番で、2 体のフィギアを選択します。 その状態で [ Edit ] → [ Figure ] → [ Rigging ] → [ Transfer Rigging ( Figure Space ) ] を選択します。
すると下記のようにドナーから Genesis 8 Female にボーン情報が移植され、位置がぴったり合うようになりました。
解決できていない問題
Transfer Rigging を使ってボーンの位置を合わせることはできたのですが、 エクストラボーン ( 自由に動かせる ボーン ) を使っている髪や衣装を使った場合に、エクストラボーンの位置がずれてしまいます。
下記はモーフ化していないキャラに、エクストラボーンを使っている髪 ( Minami Hair ) を使用した場合です。
髪のボーンは髪のポリゴンと同じ位置に正常に表示されています。 下記は先ほど Transfer Rigging でボーン情報を移植した Genesis 8 Female に、同じ髪をフィットさせたものです。
髪のエクストラボーンが、ベースの Genesis 8 Female の位置から動いておらず、髪のポリゴンとおおきくずれてしまっています。 Adjust Rigging to Shape を使って調整した場合も、同じようになってしまいました。
もちろん市販のキャラクターの場合は、こういう問題はおきません。 なのでオリジナルキャラクターをひとつのモーフにする作業のどこかの段階で、やり方が間違っているのだと思いますが … またしばらくハマりそうです …