DAZ 3D Studio で室内のシーンを撮りたいときに、ライティングが面倒なのでカメラに写っていない部屋の壁や天井を消して、室内を明るくする … ということをする人も多いんじゃないかな?と思います。 僕も IBL で撮影するのが手間がかからずキレイなので、カメラに映らない部分の壁や天井は非表示にすることが多いです。
でも、北側の壁だけを非表示にしたいのに東側の壁と一体になった造りになっているとか、天井が壁と一体化しているという場合は、一部の壁だけを非表示にすることができません。
ご存知の方も多いとは思いますが、そんなときは Section Plane を使ってシーンを分断し、分断した部分を非表示にしてしまうことができます。
Section Plane の使い方
今回はサンプルのために下記のようなシーンを使っていきたいと思います。
部屋の中にキャラクターを配置しただけのもので、室内にはライトを設置していません。 窓から入る光だけではキャラを照らしきれず、暗いシーンになっています ( Film ISO を上げれば少しは明るくなりますが … )。
なので壁や天井を Section Plane を使って非表示にして、外の光が室内に当たるようにしたいと思います。
やり方は簡単で、Iray Section Plane Node を追加して、位置を調整するだけです。 また View ポートは必ず Iray ビューにします。Iray ビュー以外では Section Plane の効果はないので注意が必要です。
Create → New Iray Section Plane Node を選択すると、下記のような小さなウインドウが開くので、ノードに名前をつけて Accept を押します。
すると Scene ペイン上に Iray Section Plane Node が追加され、View ポートは下記のように表示されます。
部屋やキャラが非表示になってしまいました。 これは Section Plane が地面と同じ位置にあるからで、位置を調整するとキャラや部屋が見えてきます。 Parameters ペインから Section Plane の位置を Y 軸方向にずらしてみます。
Section Plane を上へずらしたので、部屋とキャラが見えてきました。 平面で分断され、Section Plane より上のポリゴンが非表示になっているのがわかります。
Iray Section Plane Node は複数設置することができるので、今度は手前の壁を非表示にしてみます。
ふたつめの Iray Section Plane Node の Z Rotate を -90 にして、壁ギリギリのところまで移動させました。 これで室内に IBL による外の光がはいり、キャラが明るくなりました。
また、Parameters ペインの Clip Lightsを On にすると、ライトは壁があるものとして振る舞います。
壁がある状態と同じライティングになるので、当然室内は暗くなっています。