いままでキャラの肌のテクスチャは、既存のキャラのものをベースに Photoshop でほくろやシミを消したりして使っていました。 でもやっぱりもとのキャラの印象が出てしまったり、外人ぽさが出てしまってなかなか満足できるものになりませんでした。 アジア系のキャラのテクスチャをベースにしたりもしましたが、DAZ のキャラはけっこうみんな濃い顔が多くて、あっさりした日本人ぽい印象にはなかなかなりませんでした。
そこで以前購入したきり使ってなかった Skin Builder を使って、いちからテクスチャを作ってみました。
Skin Builderは使わずにPhotoshopでテクスチャ作成
![Skin Builder](https://i0.wp.com/3dgraph.me/wp-content/uploads/2019/05/p52_img_01.png?resize=800%2C1005&ssl=1)
Skin Builder を使う … といっても DAZ 上で Skin Builder を使おうとすると、僕の環境では動作が重くて使いにくい … Skin Builder はいくつかのベーステクスチャをブレンドして新しいテクスチャを作っているだけなので 「Photoshop で作った方が早くね?」と思い、Photoshop を使って作ってみました。
Skin Builder のベーステクスチャは DAZ3DLibrary/Runtime/Texture/SkinBuilderG8FMR 内に、Skin や Eyes などフォルダごとに整理されて置かれています。 Skin のベーステクスチャは以下の 4枚。
- White
- Light
- Mid
- Dark
それに加えて SSS 用のテクスチャがあるので、顔だけで全部で 5枚あります。
![Skin Builder のベーステクスチャ](https://i0.wp.com/3dgraph.me/wp-content/uploads/2019/05/p52_img_02.jpg?resize=800%2C658&ssl=1)
これらを Photoshop で合成して、あたらしいテクスチャを作っていきたいと思います。
Skin Builder 肌の印象
まずはデフォルトのテクスチャでどのような印象になるか実験してみました。 Light テクスチャをそのままスキンの Base Color に設定して、SSS テクスチャを Translucency Color に設定しました ( どちらも色は 1.00, 1.00, 1.00 の白にしています )。
![Surfaceペインでテクスチャを設定](https://i0.wp.com/3dgraph.me/wp-content/uploads/2019/05/p52_img_03.png?resize=800%2C858&ssl=1)
下記は Light テクスチャでのレンダリング結果です。
![Lightテクスチャでのレンダリング結果](https://i0.wp.com/3dgraph.me/wp-content/uploads/2019/05/p52_img_04.jpg?resize=707%2C1000&ssl=1)
色味はこれから編集していくので、それ以外の印象をチェックしてみます。 あくまで個人的な印象ですが …。 ライトは全身を均一に照らすように、スポットライトではなくディスタンスライトを使っています。
- 全体的にくすんでいる
- 首、顔が体に比べると暗い
- おへそから下、下半身が一段階暗い
- 顔は彫りが深そうに見える
まず全体的にくすんだ印象を受けました。 そして首から上と下半身が一段階暗いと感じました。 顔については外人ベースなので、彫りが深く見えてしまうのは仕方ないと思います。 外人は鼻が高く、目も凹んでいるので陰影が強く出てしまっているんだと思います。 市販されてるキャラも Skin Builder を使って作られたものがありますが、やっぱり同じような印象を受けます。
これらを踏まえてテクスチャを作成していきたいと思います。
Photoshop でテクスチャの作成
まず肌の色が浅黒い印象なので、Light テクスチャに White テクスチャをブレンドしました。 White テクスチャをオーバーレイで重ね、不透明度を 25% ほどにしてみました。 オーバーレイで重ねることで若干彩度もあがるので、くすみがやわらぐと考えました。
![LightテクスチャにWhiteテクスチャをブレンド](https://i0.wp.com/3dgraph.me/wp-content/uploads/2019/05/p52_img_05.png?resize=800%2C487&ssl=1)
またデフォルトの SSS 用のテクスチャは彩度がとても低いので、こちらも彩度が上がるように Light テクスチャをオーバーレイで不透明度100%で重ねてみました。
![SSSテクスチャにLightテクスチャをブレンド](https://i0.wp.com/3dgraph.me/wp-content/uploads/2019/05/p52_img_06.png?resize=800%2C487&ssl=1)
この状態でレンダリングしたものが下記の画像です。
![ブレンドテクスチャでのレンダリング結果](https://i0.wp.com/3dgraph.me/wp-content/uploads/2019/05/p52_img_07.jpg?resize=707%2C1000&ssl=1)
前述したとおり顔や下半身が一段階暗いので、次にそこを修正してみました。 また顔のまぶた周りを中心に、陰影を弱めてみました。 あわせてくちびるやニップルの色味も修正しました。
![Photoshopで色調補正](https://i0.wp.com/3dgraph.me/wp-content/uploads/2019/05/p52_img_08.png?resize=800%2C487&ssl=1)
レンダリングしたものが下記になります。
![色調補正後のレンダリング結果](https://i0.wp.com/3dgraph.me/wp-content/uploads/2019/05/p52_img_09.jpg?resize=707%2C1000&ssl=1)
だいぶ好みの肌色に近づいてきました。
血管などのディテールを追加
最後に血管を加えてみました。 SkinBuilderG8FMR ファルダ内の SpiderVeins フォルダと Veins ファルダにマスク用のテクスチャがあるので、これをレイヤーマスク/em>として使いました。
![SSSテクスチャに血管を追加](https://i0.wp.com/3dgraph.me/wp-content/uploads/2019/05/p52_img_10.png?resize=800%2C487&ssl=1)
血管はベーステクスチャではなく、SSS用のテクスチャだけに加えました。 青緑っぽい色にマスクを加え、乗算で何枚か重ねています。
それから顔にメイクを加えてレンダリングしたものが下記の画像になります。
![血管を加えてのレンダリング結果](https://i0.wp.com/3dgraph.me/wp-content/uploads/2019/05/p52_img_11.jpg?resize=707%2C1000&ssl=1)
ライティングを変えてもう一枚。
![ライティングと構図を変えてのレンダリング結果](https://i0.wp.com/3dgraph.me/wp-content/uploads/2019/05/p52_img_12.jpg?resize=707%2C1000&ssl=1)
Skin Builder は DAZ上で 4096 px の大きなテクスチャを生成するので、どうしても動作が重くなりがちです。 なのでずっと使っていなかったのですが、今回は素材として利用してみました。 自分好みの肌色になったので、まぁ買っても無駄にはならなかったかな?と思っています。