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DAZ Studio:肌を白くするにはテクスチャのガンマを調整すればいいかも

半月ほど前に、セール中だったので Skin Shading Bundle というアイテムを購入しました。 これはスキンのシェーダーを編集するための UI ( デフォルトの Surfaces ペインでの編集作業をやりやすくしたもの ) : Ultimate Iray Skin Manager と、スキンシェーディングを学習するためのドキュメントとビデオ : Skin Shading Essentials Tutorial が含まれるバンドルです。 英語なので悪戦苦闘しましたが、少しですがスキンシェーダーへの理解が深まりました。

以前「Iray のスキン設定の覚書」という記事のなかで、肌を明るく白くするには Translucency Weight を低めにするといいみたいなことを書いたのですが、学習した後の今、この記事を読み返すと「これって違うよなぁ … 」と感じたので、この機会に訂正したいと思い記事にしてみました。

そもそも Translucency Weight ってなに?

Translucency Weight はシェーダーの Base グループの中にあり、日本語にすると「半透明の割合」といった感じでしょうか。 もっとシンプルに「透過率」とい言った方がいいかもしれません。 透過率を上げれば、その物体を通り抜ける光の量が増えていき、透過率を下げれば光は通り抜けることができずに、物体の表面ではね返ってしまいます。

例えば下記のようにフィギアの真後ろにスポットライトを配置して、とても強い光を当てたとします。

Translucency Weight を高くしていく( 透過率を高くする ) と、光がフィギアを通り抜けているのがわかります。 耳や指など、薄い部分や細い部分になるほど顕著に現れます。

この光が透過している部分の範囲は Volume グループ内の設定と密接に関係してるので、Translucency Weight を上げれば単純に透ける範囲が大きくなるというわけではありません。 あくまでも Translucency Weight は透過率です。

Volume グループ

また透けて見える赤い色味は、Base グループ内の Translucency Color や、Volume グループ内の Transmitted Color によるものです。


Translucency Weight を下げると透過率が下がるので、物体を光が通り抜けにくくなります。 下記は Translucency Weight を 0 にした場合です。 光は通り抜けることができず、ただ表面を照らしているだけになります。

今回は真後ろからの強い光で実験してみましたが、正面からの弱い光でも同じ現象が起きています。 なので透明感のある肌を作るには、Translucency Weight を上げた方がよさそうです。 人肌の場合は 0.4 – 0.6 くらいを目安にするといいようです。

肌の色を白く明るくするには?

Translucency Weight を上げていくと、透過率が上がり Translucency Color などが見えるようになります。 その結果、下記のように肌の色が暗くなってしまいます( Translucency Weight は 0.6 にしてみました )。

Translucency Color には赤っぽい色を設定しているので、ベーステクスチャに赤い色が混ざって暗く見えてしまうんですね。

逆に下記は Translucency Weight を 0.2 まで落としたもの。 透過率が下がり、Translucency Color があまり見えなくなるので、もともとのテクスチャの色に近い色味になっています。

でも肌の透明感は Translucency Weight の高い前者の方があります。 透明感を維持したまま肌を明るくするには、どうすればいいのかというと、テクスチャのガンマを下げればいいようです。

テクスチャのガンマを下げる

先ほど Translucency Weight を 0.6 に設定したフィギアですが、もともとのテクスチャのガンマ値はデフォルトの 2.2 です。

テクスチャのガンマを 1.0 にしたものが下記になります。

透明感のある白く明るい肌をになりました!

テクスチャのガンマを変更するには、Image Editor を使います。 例えば顔のテクスチャを編集する場合は、Surfaces ペインで Surfaces → Face を選択し、Base Color のテクスチャのアイコンをクリックします。

テクスチャのリストが表示されるので、上の方にある Image Editor を選択します。 すると下記のようなウインドウが開くので、Image Gamma を変更します。

Face の他にも Arms や Legs、Torso、Ears、Lips なども同じように変更します。 結構面倒くさいです。

宣伝じゃないですけど、冒頭で紹介した「Ultimate Iray Skin Manager」を使うと、いっぺんにガンマを編集することができます。

参考文献

Skin Shading Essentials Tutorial | 3D Models and 3D Software by Daz 3D

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