–GRAPH 3D

DAZ Studioの色んなデータの保存の仕方–キャラ・ポーズ・マテリアル・コーディネイトなど

DAZ 3D Studio にはたくさんの保存形式がありますが、はじめのうちは何が何やら分かりませんでした。 DAZ Studio をはじめて数ヶ月がたち、自分なりに作業効率のいいデータの保存の仕方ができてきました。 今回はいろいろな状況での、僕なりのデータの保存の仕方をまとめてみました。

キャラクターの保存

まずはキャラクター関係から。 自分で作成したキャラクターの保存の仕方ですが、いくつかの種類があります。

シェイプの保存

まずは一番簡単なシェイプとしての保存です。 キャラクターをシェイプとして保存すると、ワンクリックでキャラクターのシェイプを変更できます。

Shaping Preset には「Shape」というアイコンがつきます

保存の仕方はキャラを選択した状態で、File → Save As → Shaping Preset で保存します。 下記のようなウインドウが開くので Accept を押して保存します。

またキャラの Head だけ、ボディだけといったシェイプの保存もできます。 キャラのシェイプをまるごと保存する場合はすべてにチェックを入れますが、部分的にシェイプを保存する場合は必要な部分にだけチェックを入れて保存します。

ERC Freeze してプロパティコントロールにする

キャラのシェイプが完成したら ERC Freeze を使って、プロパティコントロール (下記の画像のようなスライダーのこと) にしてしまうこともできます。

やり方は過去記事「DAZ Studio:ERC Freezeを使ってキャラクターモーフを作成する」で紹介しているので参照してみてください。

肌などのマテリアルの保存

次にキャラの肌などのマテリアルの保存の仕方です。

Material(s) Preset には「Material(s)」というアイコンがつきます

キャラを選択した状態で、File → Save As → Material(s) Preset で保存します。 すると下記のようなウインドウが開くので、保存したい部分にチェックを入れて Accept を押します。

キャラのすべての部分のマテリアルを保存したい場合は全部にチェックが入ったままで OK です。 かなり細分化されているので、瞳だけとかネイルのテクスチャだけといった部分的な保存もできます。

Actor として保存

キャラはシェイプとマテリアルを含めた「Actor」として保存することもできます。

Actorには「Actor」というアイコンがつきます

Actor として保存するのは File → Save As → Support Asset → Figure/Prop Assets を選択します。 下記のようなウインドウが開くので「Vender Name」や「Product Name」「Item Name」を入力して Accept を押します。

Character Preset として保存

Actor として保存する方法はもうひとつあります。 File → Save As → Character Preset からキャラクターとして保存する方法です。 Charactor Preset で保存すると下記のような Save Options ウインドウが開きます。

このとき Post Load にチェックを入れると、まつげも一緒に保存することができます。

Scene Subset として保存

最後に Scene Subset として保存する方法です。 Scene Subset はシーンの一部分を切り取って保存できる機能です。 キャラはもちろんライトやカメラ、服やプロップなども保存できるので便利です。 僕はキャラとカメラと3点ライトをセットにして保存したものをよく使っています。

Scene Subset には「Set」というアイコンがつきます

Scene Subset は Files → Save As → Scene Subset から保存します。 下記のようなウインドウが開くので、保存したいオブジェクトだけにチェックを入れて Accept を押します。

服やアクセサリーのコーディネイトの保存

服のコーディネイトを保存するには Wearable(s) Presets での保存が便利だと思います。 Wearable(s) Presets は服に限らず「キャラが身につけているもの」を保存することができます。

下記の画像のキャラは、ブラウスやスカート、下着、靴下、靴、リボンを身に着けています。 これらのコーディネイトをひとつのファイルで保存したいと思います。

保存の仕方はキャラを選択した状態で Files → Save As → Wearable(s) Presets を選択します。 下記のようなウインドウが表示されるので、保存したいアイテムにチェックを入れます。

Accept を押すと下記の画像のようにコーディネイトが保存できるので、次回からはこれをクリックすればワンクリックで着せることができます。

Wearable(s) Presets には「Wearable(s)」というアイコンがつきます

また Wearable(s) Presets は身につけているものなら OK なので、髪や眉毛などのアタッチメントにも利用できます。

服のマテリアルの保存

マテリアルを保存するときは、キャラの肌を保存したとき同様 File → Save As → Material(s) Preset で保存できます。 でも下記の画像のビキニのような場合、上下バラバラに保存するのではなくセットで保存した方が便利です。

そういう場合は Hierachical Material(s) Preset が利用できます。 Hierachical Material(s) Preset ではルート (ここではキャラ) 以下のマテリアルをすべて保存することができます。

File → Save As → Hierachical Material(s) Preset を選択すると、下記のようなウインドが開きます。 保存したいアイテムだけにチェックを入れて Accept を押せば OK です。

Hierachical Material(s) Presetには「H.Material(s)」というアイコンがつきます

ポーズの保存

ポーズを保存するときには、キャラを選択しておいてから File → Save As → Pose Preset で保存します。

全身のポーズを保存する場合はすべてにチェックを入れます。 Pose Preset の保存部位は細かく選択できるので、腕だけ、足だけ、表情だけといった保存をすることもできます。

Pose Preset には「Pose」というアイコンがつきます

また Pose Preset はキャラだけでなく、髪やプロップなどのポーズも保存できます。

髪のポーズの場合は、キャラのポーズとセットで保存したい場合もあると思います。 そういうときは Hierachical Pose Preset を使うことができます。 Hierachical Pose Preset を使えば、ルート(この場合はキャラ) 以下のすべてのノードのポーズを保存することができます。

キャラを選択しておいて File → Save As → Hierachical Pose Preset を選択すると、下記のようなウインドウが開きます。

ポーズを保存したいオブジェクトにチェックを入れます。 Hip はフィギアの Hip ボーン ( つまりフィギアのポーズ ) になります。 上記ではフィギアと髪のポーズだけを保存しています。

Hierachical Pose Preset には「H.Pose」というアイコンがつきます

ただし保存されるのはボーンの情報のみで、Pose Controls のパラメーターは保存できないので注意が必要です。 なので表情などは保存できません。 なお Pose Controls で作ったポーズでも、Bake to Transforms ( Shift + B ) でベイクすれば表情を除く全身のポーズを保存することができます。


今回は僕なりの保存の仕方をまとめてみました。 みなさんの工夫している保存の仕方があったら、コメント欄やツイッター @Nori7023 で教えてもらえるとうれしいです。

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