最近までポーズを作るときにとても大事なことを見落としていました。 Scene でフィギアを選択すると、フィギアの周りには四角いボックス ( DAZ Studio でもバウンディングボックスと呼んでいいのかな? ) が表示されますよね。
基本的にこのボックスはフィギア自体を傾けないかぎり、地面に対して水平・垂直になっています。 でもポーズの作り方によっては、このボックスが傾いてしまう場合があります。 下の画像は先ほどのポーズと同じポーズですが、ボックスが傾いてしまっています。
ポーズはそのままに、フィギアに後ろを向かせるとします。 ボックスがきちんと水平になっている場合は、Y 軸を回転させればフィギアは後ろを向いてくれます。
しかしボックスが傾いているということは、軸が傾いているということなので下記のように斜めに回転してしまいます。
これでは困るので、ボックスを傾けないようにポーズを作るにはどうしたらいいんだろうと考えていたのですが、やっと答えが見つかりました。
僕が初心者なだけでみなさんはご存知だとは思いますが … 今回はボックスを傾けないようにする方法と、傾いた軸のポーズでもきれいに後ろを向かせる方法のふたつを備忘録として記事にしたいと思います。
ポーズ作成時にフィギアを傾けたい場合
ポーズを作成するときに、フィギア全体を傾けたいケースも少なくありません。 例えば寝ポーズを作る場合は、フィギア全体を傾ける ( 回転させる ) 必要があります。
このときフィギアを選択した状態で傾けると、一緒にボックスも傾いてしまいます。
ポーズ作成時にフィギアを傾けたい場合は、フィギアそのものを傾けるのではなく、ルートにあたる Hip ボーンを傾けます。
Hip ボーンを傾けても、ボックス自体は下記のように傾くことはありません。
回転 ( Rotate ) だけじゃなく、移動 ( Translate ) させたいときも Hip ボーンを使うようにします。
冒頭で紹介した傾いたボックスのポーズは、Hip ボーンではなくフィギアそのものを傾けて作ってしまったポーズでした。 フィギアそのものを傾けているので、軸が傾くのも当然ですよね。
傾いた軸をもつポーズを垂直軸で回転させる
ボックスが傾いている ( = 軸が傾いている ) ポーズ をきれいに後ろを向かせることはできないのでしょうか? 結論からいうとできます。
フィギアを選択しておいて、Tool Settings ペイン ( Window → Panes(Tabs) → Tool Setting ) で Rotate ツールを選択し、Use World Coordinates に設定します。
するとフィギアの持つローカル座標ではなく、ワールド座標での回転となるため、マニピュレーターを操作して後ろを向かせることができます。
でも少し使いにくいので、軸が傾かないようにポーズを作ったほうがスマートだと思います。
過去にポーズを配布していますが、いくつかボックスが傾いたものがありましたので修正しました。 下記リンクからダウンロードできるので、ご自由にお使いくださいませ。