DAZ 3D Studio をはじめてからおよそ 2ヶ月半経ちました。 この 2ヶ月半の間に「もっと早く知りたかった」と思う Tips にいくつか出会いました。 DAZ ベテランの人にとっては当たり前の Tips ばかりだと思いますが、僕みたいな初心者がもっと DAZ 3D Studio を楽しめればいいなと思い、記事にしてみました。

今回紹介する Tips は下記の 4つです。

  • 他のポーズから腕や足のポーズをコピーして新しくポーズをつくる
  • Plane ( 平面 ) や Sphere ( 球 ) などのオブジェクトをライトにする
  • スポットライトのくっきりした影を柔らかくする
  • Scripts メニューをクイックアクセスとして使う

他のポーズから腕や足のポーズをコピー

ポーズをプリセットにしておくと、アイコンをクリックするだけでフィギアがポーズをとってくれますよね。 このとき、全身にポーズを反映させるのではなく、腕だけとか脚だけといったように、限定的にポーズを反映させることができます。 例えば下のポーズに、他のポーズの右腕のポーズを組み合わせたいと思います。

Ctrl + ダブルクリック

まずはフィギアの右肩を選択しておきます。 次に Ctrl キーを押しながら、別のポーズのアイコンをダブルクリックすると下記のようなウインドウが表示されます。

Selected を選択

Nodes を「Root」から「Selected」に変更し、Propagaion が「Recursive」になってるのを確認します。 例えば Propagaion を「Selected Only」にすると、選択している部分 ( 今回の例では右肩 ) にだけ反映されます。 最後に Accept を押せば、下記のように右肩から右手までのポーズがコピーされます。

右腕のポーズがコピーされました

もっと詳しく知りたい人は Tofualamode さんの下記の動画がとても参考になると思います。

【DAZ Studio】ポーズ付けの基本 – YouTube

Plane ( 平面 ) や Sphere ( 球 ) などのオブジェクトをライトにする

Plane (平面) や Sphere (球) などのオブジェクトを作成して、ライト代わりに使うことができます。 例えば Plane を光らせて窓に貼り付けて陽射しを表現したり、暗い部分をカバーするレフ板みたいに使えたりします。

窓ガラスにPlaneを使い光らせた作例
窓ガラス部分に Plane を配置して光らせた例
Plane をレフ板のように使用した例
Plane をレフ板のように使用した例

まずは [Create] → [New Primitive] もしくはメニューにある Create a new Primitive アイコンからオブジェクトを作ります。

Create→New Primitive からオブジェクトを作成

下のようなウインドウが開くので、Plane や Sphere などから好きな形を選択して Accept を押します。

Plane など好きな形を選択

オブジェクトを配置したら、これを光らせていきます。 Scene ペインで作成したオブジェクトを選択しておき、Surface ペインを開いてオブジェクトのサーフェスを選択します。

Emissive シェーダーを適応

その状態で、Content Library ペインから [ My Daz 3D Library ] → [ Shader Presets ] → [ Iray ] → [ DAZ Uber ] とたどっていき、Emissive シェーダーをクリックします。

Emission を設定する

あとは Surface ペインで Emission の設定をします。 Emission Temperature (色温度) を 6500 にして白色にして、Luminance や Luminance Units で明るさを調整すれば完了です。

Plane の場合、光るのは片面だけなので向きが反対になってしまう場合があります。 そういう場合は引っくり返してもいいですが、Two Sided を ON にすれば両面光るようになるのでその方が楽です。

また、このままではシーン上に Plane がはっきりと見えてしまいます。 カメラの外なら問題ないと思いますが、フレームの中にある場合は Geometry 内にある「Cutout Opacity」を 0.0001 のように限りなく 0 に近づけて見えないようにします。 0 にしてしまうと光は発生しなくなってしまいます。

Cutout Opacity を調整

スポットライトのくっきりした影を柔らかくする

スポットライトの影は、デフォルトではくっきりとした影になります。 光の発生源が Point になっているので、直線的な光になるからだと思います。 下の画像では手の落とす影の形がはっきりとしています。

手の形がはっきりとした影

そこでライトの形状を Rectangle ( 矩形 ) や Disc ( 円 )にすると、拡散的な光になり影が柔らかくなります。

拡散光でぼんやりとした影

Lights ペインを開き、Light Geometry を「Rectangle」や「Disc」に変更して、Height と Width で寸法を調整します。

Light Geometry を変更

また Point 以外の形を選ぶと、その形状がシーン上では視認できます。 下は Disc を選んでいるので、円形のライトが黒くはっきり写っています。

Render Emitter を Off にすれば見えなくなります

これを非表示にしたい場合は、Render Emitter を「Off」にすれば OK です。

Scripts メニューをクイックアクセスとして使う

DAZ の画面上部にあるメニューには Scripts という項目があります。 DAZ Studio では DAZ Script というスクリプト言語を使うことができるようです。 「プログラムは書かないから関係ないや」と思っていたのですが、この Scripts メニューには色々な項目を簡単に追加できるようです。

画面上部にあるScriptsメニュー

例えば僕は Emissive シェーダーを頻繁に使うようになったので、いちいち Content Library からアクセスするのが面倒です。 なので Emmisive シェーダーを Scripts メニューに追加して、簡単にアクセスできるようにしてみました。 追加の仕方は簡単で、Contents Library などで追加したいアイテムを右クリックします。

Create Custom Action

表示されるサブメニューから「Create Custom Action」を選択すれば、Scripts メニューにアクションとして登録され、簡単にアクセスできるようになります。

Scripts メニューからの削除は、F3 キーを押すと表示される Customize ウインドウから行います。

Customize ウインドウ

Menus タブから該当する項目を探し、右クリックから「Remove Item」を選択すれば OK です。

参考にさせていただいたページ