DAZ 3D Studio には D-Form という機能があって、ポリゴンを凹ませたり出っ張らせたりといった簡単な変形ができるようです。 ソファーにフィギアを座らせたときに、体重のかかっている部分を凹ませてみたくなったので、この D-Form を使ってみることにしました。
D-Form の基本的な使い方
今回はソファーを凹ませたいので、Scene ペインでソファーを選択した状態で [Create] → [New D-Former] で D-Former を追加します。
下記のようなウインドウが表示されるので、分かりやすい名前を付けます。 今回はそのまま D-former_1 のままで進めていきます。
するとシーンには D-Form の「Field」と「Base」が追加されます。
Field はデフォルトでは球体の形状をしています。 Field 内にある頂点は、球体の中心付近は赤、端に行くほど黄色で表示され、赤いほど変形の影響が大きくなります。 今回はソファーの座面を凹ませたいので、Field をちょうどいい大きさに縮小して移動させました。 Field で領域を設定したら Base も同じように変形させたい部分に移動します。
Base はハンドルとセットになっていて、ハンドルを操作するとそれに応じてオブジェクトが変形していきます。
今回は凹みを表現したいので、ハンドルを Base に向けて押し込みます。 するとソファーが上のように凹んでくれました。 ハンドルは位置を動かすだけでなく、回転や拡大縮小させることもできるので、いろいろ操作してどのように変形するかを試してみると面白いと思います。
D-Form をフィギアや髪に対して使う場合
次はフィギアに対して D-Form を使ってみます。 ソファーと脚が接する部分を凹ませて、太ももに段差がでるような表現をしたいと思います。 しかしポーズをとったフィギアに対して D-Form を使おうとすると、Field の影響範囲がうまく設定できません。
上では Field を脚部分に移動していますが、脚の頂点が赤くなっていません。 これは D-Form の影響範囲はゼロポーズの状態で設定しなければならないからです。 ゼロポーズから大きくポーズを変えているので、脚に Filed をあわせても頂点が選択されていないんですね。
なので一度フィギアのポーズを初期状態にしなければなりません。 フィギアのポーズを初期化するには [Edit] → [Figuire] → [Zero] → [Zero Figure Pose] や、Parameters タブを右クリックして表示されるオプションメニューから [Zero] → [Zero Figure Pose] を選択します。
でもフィギアのポーズをリセットする前に、現在のフィギアのポーズを保存しておかなくてはなりません。 以前はポーズをプリセットとして保存していたのですが、一時的に保存したいだけなら Memorize という機能を活用する方法があるようです。
Parameters ペインのオプションメニューから [Memorize] → [Memorize Figure Pose] を選択して、ポーズを保存します。 その後フィギアのポーズを初期化します。
フィギアを初期状態のポーズしたら、D-Former の Field と Base を移動して調整します。 今回は両足の太もも部分を変形させたいので、Field の 球の形を細長い楕円形状に調整してみました。
範囲や位置を調整したら、再びフィギアにポーズをとらせます。 Memorize で保存したポーズをレストアします。 Parameters ペインのオプションメニューから [Restore] → [Restore Figure Pose] を選択します。
そして D-Form のハンドルを動かすと、フィギアの太ももが変形します。 ソファーのときと同じように、太ももも凹ませたいのでハンドルをベースに押し込むように操作します。
初期状態のポーズと、ポーズをとらせた後では、D-Former の表示位置がずれるので、操作感はあまりいいとは言えませんが、慣れれば平気かなと思います。 また D-Form で変形させたフォギアに D-Force のシミュレートをすると、十中八九服が爆発するので、D-Force のシミュレートをしたあとで D-Form を使用した方がいいと思います。