–GRAPH 3D

DAZ Studio:フェイスボーンを調整してオリジナルの表情を作ってみた

デフォルトでDAZに入っている表情が、うちのキャラだといまいちピンとこないので表情を作り直すことにしました。 たとえば笑顔はおもに頬の形とほうれい線の形を修正して、下記のように変更してみました。

これは Pose Controls 内のパラメーターだけでは表現できなかたので、顔のボーンを調整して作りました

ここまではよかったのですが、フェイスボーンを編集した表情だけをポーズプリセットで保存しようとしても、首の状態まで保存されてしまうので他のポーズで表情の使い回しができません。 これは顔の各ボーンは、Head ボーンの子になっていて、その Head ボーンは Neck Upper の子、そして Neck Upper は Neck Lower の子 … と続いていくため、どうしても首のボーン位置も一緒に保存されてしまうためです。

なのでポーズプリセットでの使い回しはあきらめて、下記のような表情だけのコントロールプロパティを作り、他のポーズで使い回せるようにしました。

Sexyってなんだよ …

おおまかな作業の流れ

Pose Controls やボーンを調整して表情をつくる

まずは表情を作っていきます。 フィギアのポーズはなるべくゼロポーズにしておきます。 基本的には Pose Controls 内の各パラメーターを利用して大まかに表情を作り、細かい部分は顔のボーンを調整していく感じで作りました。

顔のボーンはとても数が多いので、最初のうちはどれがどれだかわかりませんでしたが、やっているうちにすぐに慣れました。 ボーンを表示させるには Parameters ペインの Display – Scene View グループ内にある Show Bones を ON にします。

はじめのうちはボーンを表示してクリックして選択してましたが、ボーンの名前を覚えてきたら Scene ペインで検索したほうが楽だと思いました。 例えば眉をいじりたい場合は「Brow」と検索すれば眉に関するボーンが出てきますし、くちびるをいじりたい場合は「Lip」と検索すれば OK です。

ボーンの調整は Poses ペインや Parameters ペインで行います。

気に入った表情ができたら、一度ポーズプリセットとして保存します。 表情以外がデフォルトのゼロポーズの場合は、そのまま保存すれば OK ですが、何かしらのポーズをとっている場合は、表情だけを保存すします ( 首のポーズも含んでしまいますが … )。

Files → Save As → Pose Preset を選択してファイル名をつけて保存しようとすると、下記のようなウインドウが開きます。

体のポーズがデフォルトのポーズの場合は全てにチェックが入っていて構いません。 ポーズをとっている場合はボーンの Head だけをチェックするようにします。 Head ボーンは Hip – Abdomen Lower – Abdomen Upper – Chest Lower – Chest Upper – Head ボーンとたどっていきます。 Head ボーン以下にある Pose Controls のチェックは外します。

またスクロールして下の方にある Pose Controls は、Head だけにチェックを入れるようにします。 最後に Assept を押してポーズプリセットを保存します。

表情のコントロールプロパティを作る

つづいて表情のコントロールプロパティを作っていきます。 新しいファイルを開き Genesis 8 Female を配置して、先ほど保存したポーズプリセットを適用させます

首が動いてしまっている場合は、Neck Lower、Neck Upper、Head の各パラメーターを「0」にしてゼロポーズと同じ状態にします。

次に Parameters ペインのサブメニューを開き、Edit Mode にチェックを入れます。

Parameters ペイン上で Genesis 8 Female を選択し、右クリックで表示されるメニューから Create New Property を選択します。

下記のような Create New Property ウインドウが開くので、プロパティの名前やパス、タイプなどを編集します。

パスは好きなところを選択します。 上記では Pose Controls/Head/Expressions としています。 今回作るのは表情 – ポーズなので、Type は「Modifier/Pose」にします。 Float Attributes の Min は「0」にしておきます。 編集が終わったら Create ボタンを押してプロパティを作成します。

するとパスで指定した部分に、作成したコントロールプロパティが表示されるはずです。

まだプロパティの内容を設定していないので、スライダーを動かしても何の変化もありません。 次に作成したプロパティの左横にある「P」アイコンを右クリックします。

表示されるメニューから ERC Freeze を選択します。 すると下記のような ERC Freeze Options ウインドウが開きます。

この画面ではデフォルトの状態から編集されている各プロパティ – Pose Controls で調整した表情や動かしたボーンなどのプロパティが並んでいます。 余計なものが入っていた場合はチェックを外しておきます。 確認したら最後に Accept を押して ERC Freeze を実行します。 すると下記のように作成したコントロールプロパティのスライダーが 100% 状態になります。

スライダーを動かして表情が変化するのを確認します。 最後に作成したコントロールプロパティを保存します。

File → Save As → Support Asset → Morph Asset(s) を選択すると、下記のような Save Option ウインドウが開きます。

Product Name は保存するときのディレクトリ名になるので、好きな名前をつけておきます。 今回の作成したプロパティのパスの通りに、Pose Controls/Head/Expressions とたどっていき、保存するプロパティにチェックを入れ、Accept を押して保存します。

他のシーンを読み込んでフィギアにポーズを取らせ、作成したコントールプロパティで表情を確認して完成です。

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