今回キャラに高校生っぽい制服を着せたかったのですが、なかなかいい dForce のプリーツスカートがありませんでした。 そこで普通のプリーツスカートを dForce スカートに改変してみました。 今回ベースに使用したスカートは H&C School Uniforms for Genesis 8 Female(s) になります。 残念ながら dForce 対応になっていないので、dForce 化していきたいと思います。
ちなみに下記の画像は dForce ありとなしの比較になります。
やっぱり dForce があった方が自然でいいですよね。
Dynamic Surface を適用して dForce を有効にする
まずはスカートに Dynamic Surface を適用して dForce に対応させます。 スカートを選択した状態で、Edit → Figure → Geometry → Add dForce Modifier: Dynamic Surface を選択します。
すると Surfaces ペインに Simulation というパラメーターが追加されます。 ここでは布の質感などを設定することができるようですが、今回はデフォルトの設定のまま使ってみます。
また Parameters ペインの General 下にも Simulation というパラメーターが追加されました。 ここで dForce の簡単な設定をすることができます。 Simulation Object Type が Dynamic Surface、Freeze Simulation が Off になっているのを確認したら、dForce のシミュレーションを開始します。
Simulation Settings ペイン ( Window → Panes ( Tabs ) → Simulation Settings ) を開き、Simulation ボタンを押します。
上記の画像は dForce のシミュレーション後の画像です。 よくみるとスカートのウエストの位置が、若干下がってしまっています。
スカート全体に対して dForce のシミュレーションをしたので、当然といえば当然なのですが、プリーツスカートとしてはウエストの位置は動かしたくありません。 そこで dForce を適用させるポリゴンの範囲を設定して、ウエスト部分には dForce が効かないようにしたいと思います。
dFroce の有効範囲を Weight Node で作成する
まずは先ほどシミュレートした結果を、Clear ボタンを押してクリアしてしまいましょう。
次にスカートを選択した状態で、Create → New dForce Modifier Weight Node を選択します。 すると下記のようなウインドウが開くので、ノードに名前をつけて Accept を押します。
今回は名前はそのままでいきます。 Scene ペインでは追加した Weight Node を選択しておき、Tool Settings ペイン ( Window → Panes ( Tabs ) → Tool Settings ) から Node Weight Map Brush を選択します。
Weight Maps にある Add Map ボタンを押すと、上記の画像のようにスカートが赤くなります。 赤はウェイトが 100% の状態なので、スカート全体に 100% のウェイトがかかってるということですね。 なのでウエストの部分のウェイトを 0% にしていきたいと思います。
そのためにはまず、ウェスト部分のポリゴンを選択します。 作業しやすいように、Wire Shaded ビューに変更してスカート以外のオブジェクトを非表示にしておきます。 ブラシモードを Geometry Selection に切り替えます。
右クリックから Selection Type を Polygon Selection にして、Selection Mode を好きなモードに切り替えます。 今回はわかりやすく Drag Selection を使ってみました。
ブラシでドラッグするとその部分が選択されるので、ウエスト部分だけを選択していきます。 Ctrl キーを押しながらドラッグで追加選択、Alt キーを押しながらドラッグで選択解除です。
選択し終わったら、右クリックから Weight Editing → Fill Selected を選択します。
下記のようなウインドウが開くので、塗りつぶしウェイトを 0% にして Accept を押します。
すると下記の画像のようにウエスト部分のウェイトが 0% になり、赤色から無色になります。
この状態でもう一度 dForce のシミュレーションを実行してみると …
ウエスト部分はそのままで dForce を適用させることができました。 これで完成です。
今回は dForce Modifier Weight Node を使って dForce に対応させましたが、スカートの Surface を分割して作る方法もあります。 ちょっと面倒くさいですが、たぶんそちらの方が正攻法な感じなので、次回はそのやり方を紹介したいと思います。