DAZ Studio で作ったオリジナルのキャラクターのシェイプ(形状)をプリセットとして登録します。 またシェイプをモーフアセットにすれば、他のキャラクターとミックスさせることができるようにもなります。 そして Actor として登録すれば、SmartContent からワンクリックでフィギアを呼び出せるようになるので便利です。
キャラクターのシェイプをプリセットにする
まずは作成したキャラクターの形(シェイプ)をアセットにして使い回せるようにしたいと思います。 シェイプはキャラクター全身はもちろん、顔や体だけといった「部分」でも登録できます。 もっと細かく「爪」だけといった登録も可能です。
シェイプを登録するにはキャラクターを選択しておいて [File] → [Save as] → [Shapeing Preset] を選択します。
すると下記のような Save Option が開くので、登録したい部位を選択します。
今回は顔だけを登録することにして Head だけを選択し Accept ボタンを押します。
登録したシェイププリセットは ContentLibrary ペインの [Presets] → [Shaping] からアクセスできます。
Genesis 8 Female Basic を読み込んでプリセットからシェイプ適用させてみます。
シェイププリセットをクリックだけで作成したオリジナルキャラクターの顔になります(テクスチャなどはそのまま)。
実際はネイルなど一部分だけを「爪の長いシェイプ」「爪の短いシェイプ」などのように複数作っておき、それらを切り替えるために使ったりすることの方が多いと思います。
キャラクターのシェイプをモーフとして登録する
キャラクターのモーフというのは、キャラクターを購入したときに付いている下記のようなモーフのことです。
顔だけや体だけ、顔 + 体 といったキャラクターのモーフを作っていきます。
モーフを作成するためには、まずキャラクターをエクスポートしなくてはなりません。 ただそのままキャラクターをエクスポートすると全身のモーフになってしまうので、予め顔だけを変更したキャラ、体だけを変更したキャラなどを作っておきます。 これは前述したシェイププリセットを使えば比較的簡単に作れます。
キャラクターをエクスポートする
それでは作業の説明にうつります。 まずはモーフにしたいキャラクターをエクスポートします。 モーフにしたいキャラをシーンに配置して選択します。 今回は顔のみ編集したキャラクター(体は Genesis 8 Female のまま)ですすめていきます。 選択したらキャラクター以外のオブジェクトは目アイコンを押して非表示にします。 まつ毛(Genesis 8 Female Eyelashes)も非表示にします。
下記の画像では水着を着用していますが、エクスポートするときには非表示にしてフィギアのみにします。
Parameters ペインを選択し Resolution Level を Base にします(これをしないとモーフ読み込み時に失敗します)。 ここまでできたら [File]→[Export] からキャラクターを .obj 形式で書き出します。
すると下記のような Export Options ウインドウが開くので、Presets から「DAZ Studio (1 unit = 1cm)」を選択して Accept ボタンを押します。
これで書き出しは完了です。 ここで書き出したファイルの名前がモーフ名になるので、分かりやすい名前にしておきます。
書き出したキャラクターをモーフとして読み込む
次に書き出したキャラクターをモーフとして読み込みます。 その前にシーンに配置したキャラクターのバックアップをとってから、シェイプをゼロにしておきます(もしくは新しいシーンを開き Genesis 8 Basic を配置しておく)。 フィギアのシェイプをゼロにするには [Edit]→[Figure]→[Zero]→[Zero Figure Shape] を選択します。
準備ができたら [Edit] → [Figure] → [Morph Loader Pro] を選択します。
Morph Loader Pro のウインドウでは Preset から「DAZ Studio(1 unit = 1cm)」を選択します。
Choose Morph Files をクリックして、先程書き出したファイルを選択します。 ファイルを読みこんだら Property Group を設定します。 Property Group 名を右クリックすると編集することができます。 今回は頭だけのモーフを作成しているので Actor/Head/People としました。 最後に Accept ボタンを押してモーフを読み込みます。
モーフの読み込みに成功すると下記のようなウインドウが表示されます。
キャラクターを選択し Shaping ペインの Actor/Head/People をたどっていくと、読み込まれたモーフが表示されるので、スライダーを動かして動作を確認します。
モーフをアセットとして登録
読み込んだモーフは現在のシーンでしか使用できないので、アセットとして登録します。 アセットとすることで他のシーンでも利用できるようになります。
[File] → [Save As] → [Support Asset] → [Morph Asset(s)] を選択します。
下記のようなウインドウが表示されるので保存先などを確認します。
そして登録したいモーフを選択します。 Actor/Head/People とたどっていき、今回読み込んだモーフにチェック入れます。
Accept ボタンを押せばアセットとして登録されます。
同じ要領で「体だけ」や「顔と体全部」などを作っていきます。
キャラクターを Actor として登録する
キャラクターを Actor として登録しておけば、SmartContent ペインから呼び出すことができるようになります。
Actor として登録するには、キャラクターを選択しておき [File] → [Save As] → [Support Asset] → [Figure/Prop Assets] を選択します。
ちなみに Actor として保存した時点のポーズがそのままアセットに反映されるので、A ポーズで登録したい場合は [Edit]→[Figure]→[Zero]→[Zero Figure Pose] でリセットしておきます。
Save Option では保存先などを確認します。
Meta Data の項目では登録するカテゴリーなどを設定します。 今回のキャラクターは女性なので Default/Figure/People/Female/Real World としました。
Accept ボタンを押せば Actor として登録されます。
Actor には SmartContent → Figure からアクセスすることができます。
デヴチャンゴさんからのコメント
はじめまして!DAZを始めて1年の初心者です
いつもすごく感銘を受けながら拝見させていただいてます
それ故にこのサイトのショートカット名は”技術がすごい!”にさせていただいてます
さて、私のDAZ環境が非常に困ったことになっており、もし宜しければアドバイスを頂きたく送信いたしました。
当記事の中段のモーフアセットの登録のところなのですが
見ながらトライして、アセプトをしたのところ DAZの標準でもあるGenesis8がべつのフィュギュアに変わってしまい
その為、他のフィギュアまでもがモーフがおかしくなってしまうという絶望的な状況に至ってしまいました
やり方が間違ったのかアセットの元ネタがMei Lin 8が原因なのか・・・
DAZのクリーンインストール、アセットの上書き、CMSのクリーンインストール、色々やるもだめでした
このような状況に途方に暮れています
お手すきの時で構いませんので何卒、ご教授頂けますよう 宜しくお願い致します。
Noriさんからのコメント
デヴチャンゴさん、こんにちは。
DAZはアンインストールしてもユーザーが保存したファイルは残っているので、それを削除するだけでいいんじゃないかな?と思います。
モーフをサポートアセットとして保存したときのファイル名は、Morph Loader Pro でモーフを読み込んだときの Name になってるとおもうので、Windows のエクスプローラーで検索してみてはどうでしょう?
デヴチャンゴさんからのコメント
遅れてすみません! こちらにお返事いただけてたとは考えがおよばず
メールボックスばかり見ていました・・・ せっかく私めな者に御返事いただけたのにもかからわず・・・
重々ね申し訳ありませんでした。
さて、ご相談差し上げた件なのですが、あれより自分なりの試行錯誤の結果 微妙に、かなり微妙に回復(?)いたしました。
何をどうやったかは焦りすぎて(なんだか笑っちゃうのですが)わからないのですが
セーブデータ、コンテンツライブラリからは通常のG8Fベースにて呼びだしてくれるようになりました
しかしスマートコンテンツのフィギアからのG8FとDEV Loadは相変わらず先月購入したDAZの”Yuli”がパラメータ100いっぱいでいまだ出てくる有様です。
しかしながらいつもの作業ではG3→G8コンバート以外は使う用事がないものですから、ずるずる行こうかなと
よく少年期にあるような”すごい痛かったから明日病院行く予定だったけど、何だか勝手に痛くなくなったからもういいや”といった感じでしょうか
まあ2~3か月後にやっぱり痛くなって 医者に診てもらい「なぜすぐその時に来なかったんじゃ!!」とめちゃめちゃ怒られるのですが・・・
今回の件ではフォルダのDAZ階層とかG8Fを書き換えたりと色々勉強になりました
>モーフをサポートアセットとして保存したときのファイル名は、Morph Loader Pro でモーフを読み込んだときの Name になってるとおもうので、Windows のエクスプローラーで検索してみてはどうでしょう?
アドバイスありがとうございます!しかしフォルダのモーフアセットをすべて削除したのですが改善せずでした・・・もうしわけありません・・・
思い返せばモーフアセットのチェックのところで 間違えてすべてのチェックを入れたような記憶があります
もしかするとあれが原因だったのかもしれないと思うのです。
そしてあの時の登録しようしていたモーフに”Yuli”が確かにパラメータに入っていました
まあ毎度の度に”Yuli”と”Mei Lin”のパラメータを0にすればいいのですがめんどくさがりなものですから・・・
もう反省しかありません。
flarewさんからのコメント
はじめまして。daz初心者の者です。
右も左も判らない状態でしたが、この記事を参考にさせて頂いて大変役立っています。
ところで、actor登録すると、服とか 特に睫毛などが登録されませんが、これはdazの仕様でしょうか?
save option等を色々試してみたのですがどうしても睫毛などが一緒に登録されませんでした。
ぜひご教授をお願い致します。
Noriさんからのコメント
flarewさん、こんにちは。
実はActorとして登録する方法はもう一種類あって、File→Save As→Character Presetから保存すると、キャラクターとして保存することができます。
これで保存できるのは、シェイプとマテリアルになります。
このときSave Option画面で「Post Load」にチェックをいれるとまつげを一緒に保存することができます。
その他の服などは保存することはできません。
これはDAZの仕様です。
服や髪などはWearable(s) Presetsとして保存することができます。
https://3dgraph.me/daz-studio/how-to-save-data/
こちらに書いたことがあるので、参照してみてください。
月川拓海さんからのコメント
初めまして。
このサイトは、大変有益な情報が満載で、いつもお世話になっています。
特に睫毛付きでActor登録する方法は、今の私にタイムリーに役立ちました。
ありがとうございます。
キャラクターも美人で魅力的ですね。
それからデヴチャンゴさんのような状況に私もなったことがあるので、対処法を今日の私のブログに書いておきました。
「最近のDAZ Studioトラブルまとめ」:http://blog.livedoor.jp/tsukitaku/archives/2019-07-16.html
Noriさんからのコメント
月川拓海さん、こんにちは。
モーフの保存はけっこうわかりにくいですよね…
僕も保存したモーフがいつの間にかダブってたり、キャラを変えるとモーフ自体が表示されない … などの経験があります。
どうやらFigureとして保存したときに、Figureと一緒にモーフも一式保存されているようなので、その辺がトラブルのもとなんじゃないかと最近気づきました。
その辺りの仕組みがまだよくわからないので、もう少しいろいろ検証してみたいと思います。
Red_Hair_Arenさんからのコメント
こんにちは!
すごく参考になりました。
市販キャラにFaceTransferをしたりシェイプをいじったりしたあと、キャラクタープリセットとしてそのまま保存し、読み込んでも「なんか顔の造形が違うな・・・なんでだろう。」と疑問だったのですが・・。
Objで書き出し、読み込んでからDaz Studioに登録するのが通常の方法だったのですね。
こちらの記事を見て上手く出来ました。ありがとうございました。